人気ブログランキング | 話題のタグを見る

テープ起こし雑感@『ダイナマン』47話

最近になってようやく、『ダイナマン』47話のテープ起こしに取り掛かりました。(以下ネタバレ)


47話では、有尾人の尻尾を増やす可能性を秘めるレトロ遺伝子の存在が明らかになるのですが、ジャシンカの秘密アジトの中で、その存在の事をカー将軍から聞いたキメラは、とても嬉しそうな笑顔を久し振りに見せてくれます。

ゼノビア主導によるメギドの追放以降、キメラは「失敗を続ければメギドの二の舞になる」という恐れもあってか、単独ないしはゼノビアとの前線指揮の際にも、以前より険しさや厳しさが目立つようになったように見受けられ、その何処か追い詰められているような戦い振りは見ていてつらいものがありましたが、47話では、前線指揮の際にキメラと行動を共にしたのが、ゼノビアではなく、キメラが長きに渡って信頼を寄せているカー将軍である事も手伝ってか、彼女の険しさが、いつもより少しは和らいでいる様な気がします。

カー将軍は、自分より尻尾の数が少ないキメラにも常に臣下の礼を尽くし(因みにカー将軍と同じ七本尻尾であるゼノビアは王族ではないようですが、キメラに対し明らかに尊大な態度を取っており、ついにはキメラに「ゼノビア様」と呼ばせしめるほどになっています)、またキメラは王族でありながら、偉大なる先達とは言え王族直系とは違うであろうカー将軍のことを、真直ぐに尊敬しており、両者共に互いに互いを尊重していて、大変よき関係にあるように思えます。『ダイナマン』の作品世界において、ジャシンカ帝国は「敵」ではありますが、その内で育まれている関係には、むしろ我々が見習うべき、素晴らしい関係も息づいているのだと、拝見して思う事しばしばです。
by kimagure_goten | 2004-10-17 01:08 | ジャシンカ帝国雑感
<< デパートメント・ストアーあれこ... 『新諸国物語 紅孔雀』 >>