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北斎と広重展(於:日本橋三越新館ギャラリー)

このブログで何度かご贔屓にしております日本橋三越というデパートは、デパートの中にパイプオルガンと劇場と美術ギャラリーがあるという、ゴージャスなデパートです。こちらの新館のギャラリーでは、現在「北斎と広重展」と題しまして、タイトル通り葛飾北斎と歌川広重の浮世絵を中心に展示しています(6月19日まで)。今回の展覧会は前々から「浮世絵風景画コレクション初公開」と銘打って宣伝されておりまして、普段は美術に左程興味を持たない私奴でさえも、「初公開」の三文字にミーハー心に惹かれるものはあったのですが、なかなか日本橋方面に行く事がなかった上に金欠の嵐で、見るのは半ば諦めておりました。が、昨日になってから、チケットを格安でゲットできて、ラッキー!これを機にと思い、俄かにいそいそ出かけてまいりました。

拝見して驚いたことには、とにかく、浮世絵の展示作品点数が多い!今回は個人収集の浮世絵コレクション(日本化薬株式会社元会長・原安三郎氏所蔵品)を初公開しているそうですが、作品総数約240点というボリュームには、ビックリさせられました。『富嶽三十六景』のような有名な作品も、これまで全部をまとめて見る機会なんてなかなかなかったのに、まさか今回まとめて見られるとは・・・!他、北斎の作品のみならず、広重の『東海道五十三次』等の膨大な浮世絵、それに北斎や広重を始めとした浮世絵画家の肉筆画も展示されており、それらは私自身これまで中々拝見する機会もなかったものですから、面白く拝見しました。

私自身、他の事同様に日本の近世美術にもまったく疎い身なのですが、今回改めて拝見致しまして、浮世絵というのは、構図や風景・人物の捉え方が、一見大胆なようですが実はきっちり計算されており、本当に面白い気が致しました。
by kimagure_goten | 2005-06-12 23:59 | 展覧会
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