「宇宙船サジタリウス」というアニメの話

ここ1年半くらいの間、NHK衛星第二放送(BS2)で「宇宙船サジタリウス」というアニメが放映されていましたが、それが今日28日で最終回を迎えました。

このアニメ、元々は86~87年にテレビ朝日で金曜日に放映されていた作品で、当時小学生だった私が毎週楽しみに見ていた、思い出深い作品の一つです。物語の内容は、あんまりヒーローっぽくない登場人物達が、決してゴージャスとは言えない(しかもよく壊れる) 宇宙船「サジタリウス」号に乗ってドタバタしつつも宇宙を旅する・・・といった感じのものでしたが、個性豊かな
サジタリウス号のクルーや、バラエティーに富んだ宇宙の人々の活躍が、子ども心にとても面白くて、毎週わくわくしながら見ていました。

とりわけ、サジタリウス号のクルーの一人である「ラナ」が、好物の「ラザニア」の美味しさについて語るシーンや、途中からサジタリウス号のクルーに加わった「シビップ」が、楽しそうに歌を歌ってみんなを喜ばせようとするシーンが、当時からずっと印象に残っていました。86年の時点では、私自身「ラザニア」という食べ物がある事を知らなかったので、ラザニアの魅力を熱く熱く語っていたラナの話を聞いて、「ラザニアってのはどれだけ美味しい食べ物なんだろう??」と憧れまくった覚えがあります。また、OP主題歌である「スターダストボーイズ」も、その独特かつ軽快なメロディーが印象的で、なんだかついつい口ずさむ事の多い曲だったような気がします。

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ところが、この作品、なぜか本放送時に最終回の放映日時がいつもと違う日に変更になり、私自身、それを知らなかったばかりに、思いっきり最終回を見逃してしまったのです。最終回1回前では、サジタリウス号クルーのリーダー格である「トッピー」が、宇宙で行方不明になってしまい、それを他のクルーが探しに行く所で物語が終わり、そして宇宙のどこかで記憶喪失になったトッピーが見つかるという最終回の予告編が流れて放映が終了したのですが、その最終回を見逃してしまったのは、本当にショックでした。果たして記憶喪失のトッピーはどうなったのか、そしてサジタリウス号のクルーはどうなったのか??・・・ずーっとそれがわからないまま、気が付けば、放映終了後10年以上が経過してしまいました。

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そんな経緯もあって、昨年春からの「サジタリウス」BS再放送開始決定は、本当に嬉しい御知らせでした。その頃はまだあまりビデオ録画の習慣がついていなかったので、結局録画できなかった話も多いのですが、それでも、少なくとも家にいるときは絶対見た「サジタリウス」の世界は、とても懐かしく、またこの年になって新しく分かる事も多い、大変奥の深いものでした。

サジタリウス号のクルー達の活躍は、ヒロイックで華々しいものではなく、行動の発想も、ごく普通の、当たり前のものばかりです。その為、彼らは自らの些細な利害の為に衝突することも多く、そのせいで逆にピンチに陥ってしまう事もあるのですが、それでも彼らは、決して失ってはいけない身近な幸せや夢を守ろうと悩み、苦しみ、そして衝突しつつもみんなで支え合って、困難に立ち向かっていきます。そういった彼らの姿が、まったく嫌味なく、自然に描かれている点こそが、「サジタリウス」の大きな魅力だと思いますし、私自身、そんな彼らの活躍を今再見して、ジーンと来る事もしばしばでした。

そして、今日‐本放映終了後ずっと気になっていた最終回を、遂に見ることが出来ました。仕事で危険に晒されたことをきっかけに、一度は心がバラバラに離れてしまい、散り散りになったサジタリウスのクルー達が、だんだんと仲間の絆を取り戻して再び集い、行方不明のトッピーを必死に探してその心を解きほぐし、全員揃って地球に帰るというラストは、本当に素晴らしい、「サジタリウス」らしい終わり方だったように思えます。私自身も、15年間ずーっと気になっていたラストを見れて、一つ胸のつかえが落ちたと共に、「サジタリウス」はやっぱり素晴らしい作品だった!と、追認する事が出来ました。

BS再放送の最終回を迎え、なんだか色々な思いがとりとめもなく出てきて、ついまとまりのない文章を書いてしまいました・・・。「サジタリウス」、やっぱり本当に良い作品です。オススメです!


(02年のなつかしい記事が出てきたのでUP。もう「サジタリウス」の再放送から3年か・・・
〔05.11.19〕)
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by kimagure_goten | 2002-10-28 23:59 | アニメ・漫画
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